住まいの寒暖差は健康障害を招く要因のひとつです。
寒暖差を感じる場所や時間帯などを考慮して対策を施しましょう。
住まいに潜む寒暖差の危険
ヒートショック
寒暖差に伴う血圧の急上昇・急降下によって、心臓や血管の疾患を引き起こします。
寒暖差疲労
気温差(7℃以上)が大きいと体温を調節する自律神経が乱れ、倦怠感や頭痛などさまざまな不調につながります。
室内の温度差の理想は2~3℃以内!
【正常な血管】 【血管収縮】 【血管拡張】
寒暖差を感じる主要ケース
①朝の起床時、布団から出る瞬間
②脱衣所で服を脱ぐ、また湯船から出る時
③暖かいリビングから廊下などへ移動の際
④トイレ
寒暖差を緩和するために実践したい予防対策
断熱性能を高めるリフォーム
外気の出入り口である窓やドア、床などの断熱リフォームが最も効果的です。
断熱性能を高めると、室内気温差の緩和だけでなく、冷暖房効率もアップして、省エネにもつながります。
ヒートショックが起こりやすい浴室やトイレ、廊下の小窓への内窓設置は1日工事ででき、断熱性アップにとても効果的です。
その他には・・・
脱衣所やトイレには暖房設備を
気温が下がりやすい脱衣所やトイレには、持ち運びできる小型ヒーターなどを利用。
脱衣所は入浴の時間を見計らって、部屋全体を暖めておくようにしましょう。
怠りがちな廊下の寒さ対策を工夫
廊下の寒さ対策は後回しにしがちですが、注意したい場所です。
床にカーペットを敷くだけで寒暖差の減少に役立ちます。安価な上、設置も片付けも簡単なジョイントマットもおすすめです。
エアコンのタイマー設定を活用
起床時に、なかなか布団から出られないという方も多いでしょう。
ベッドの横にすぐ羽織れる厚手の上着を用意しておくほか、起床の30分前にエアコンが稼働するようタイマー設定すれば、快適な目覚めに。
ヒートショックや、寒暖差疲労に注意して、健康で快適に過ごしましょう!